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破産問題の利用方法

破産問題
図 破産問題

最新は1.4版です。破産問題 ヘルプが正常に表示されない点も修正しました。

破産問題の種々の解(比例配分法、ヘッド法、レベリング法、仁、シャープレイ値、タウ値)を求める。破産問題とそれぞれの解の詳しい説明については、「公平のあり方」(大学教育出版)を参考にして下さい。

破産問題

ある人が借金を抱えて死亡した。残した額は$E$である。借金をした相手(債権者)は$n$人であり、各々への借金の額(各々の要求額)は$d = \left( d_1, d_2, \cdots, d_n \right)$である。ただし、

\[E < \sum_{j=1}^{n}{d_j} \] である。資産$E$を$n$人の債権者にどのように分けるか?

この破産問題の6つの解、比例配分法、ヘッド法、レベリング法、仁、シャープレイ値、タウ値、を求める。最初の4つの解、比例配分法、ヘッド法、レベリング法、仁、は優先法としても解釈でき、解を求める過程を視覚的に描ける。ここで、優先法とは、資産を一度に配分するのではなく、少しずつ配分すると想定し、各債権者にすでに配分された額に応じて優先度があらかじめ決められており、追加の資産をその時点で最大の優先度を持つ債権者に配分する、と解釈できる配分法のことである。

利用方法

「データの入力」タブ

「データの入力」タブでは、利用可能な資産$E$を入力する。必要ならば債権者の人数をコンボボックスを利用して変更し、「変更」ボタンを押す。各債権者の要求額を入力する。資産$E$と要求額は有理数、例えば、50、45.7、35/6、5+5/6 等を入力できる。

「解の計算」タブ

「解の計算」タブには、さらに、「比例配分」タブ、「Head」タブ、「Leveling」タブ、「仁」タブ、「シャープレイ値」タブ、「タウ値」タブ、そして「まとめ」タブがある。「比例配分」タブから「仁」タブではそれぞれの解を視覚的に求めることができる。「まとめ」タブでは、問題と全ての解をテキストエリアに出力する。「比例配分」タブから「仁」タブで描画スピードを調節し、「再描画」ボタンを押すと、解が計算される過程(優先法と解釈した過程)が視覚的に見える。「表示」メニューにおいて数値の表示を「分数」、「小数」、「帯分数」の中から選択できる。

次の破産問題を解く。
$E=100$、債権者は$5$人、各要求額は$23, 30, 35, 40, 47$である。

債権者の人数を「$5$」人に変更し、「変更」ボタンを押し、他のデータを入力する。

データの入力
図 データの入力

「解の計算」タブに移ると、「比例配分」タブから「まとめ」タブが見える。「表示」メニューから「帯分数」を選ぶと、解が帯分数で表示される。「比例配分」タブから「仁」タブで「再描画」ボタンを押すと、解が計算される過程(優先法と解釈した過程)が視覚的に見える。描画スピードを遅くしたり速くしたり調節できる。「比例配分」タブから「タウ値」タブを押すと、

比例配分
図 比例配分法
ヘッド法
図 ヘッド法
レベリング法
図 レベリング法
仁
図 仁
シャープレイ値
図 シャープレイ値
タウ値
図 タウ値

「まとめ」タブを押すと、

まとめ
図 まとめ

入力した問題と全ての解がテキストエリアに出力される。